今までの据置型家庭用ゲーム機やポータブルゲーム機、スマートフォンでゲームをプレイするとしたらパッケージ版を店舗などで購入するか、オンラインでダウンロード購入するかに2択でした。
しかし、ここ数年で新しい販売方式としてサブスクリプションサービス(製品やサービスを一定期間利用する権利を定額制で支払うシステム【以下サブスク】)が増えてきています。
この次世代のサービスは今後の主流になりうると思い、まとめていきます。
PlayStation Now
「料金プラン」
1か月:1,180円
3か月:2,980円
12か月:6,980円
「利用可能なハードウェア」
PS4
PC(Windows)
「タイトル数」
400以上
「PlayStation Now」は「ソニー・インタラクティブエンタテインメント」が提供するサブスクリプションサービスです。
PS4、PS3で発売された名作がPS4とPCでプレイし放題なのが魅力。
上記に記載した「料金プラン」は期間の違いだけでサービス内容は同じです。
このサブスクサービスの1番の特徴は遊びたいタイトルのダウンロード時間や本体のストレージ容量を気にする事なくすぐに遊べるクラウドサービスです。
月によってピックアップタイトルが変わるので飽きずに様々なゲームをプレイできますが、ラインナップは過去の作品が多く新作はそこまで多く出ていない印象です。
PS4ではなくPCでプレイしたい人は少しだけ注意が必要です。
PCの場合は専用ソフトのダウンロードが必要なので、PCのストレージ容量は空けておかなければいけません。
そして、解像度は720pなのでフルHD以上の画質でずっとプレイしている人には画質が荒く感じるかもしてません。
そこで、タイトルによっては画質も綺麗にプレイしたい人向けにダウンロード版が用意されています。
また、ゲームをプレイする上で必要な操作環境はキーボードマウスには対応していないので、DUALSHOCK 3やDUALSHOCK 4などのコントローラーが必要です。
クラウドゲームで1番の敵である遅延はアクションRPGなどは問題なさそうですが、格闘ゲームでコンボタイミングの読み合いやFPSゲームのシビアな読み合いなどは時間帯によってはラグが発生する可能性もあるので、出来れば有線接続が望ましいでしょう。
Origin Access&EA Access
Origin Access
「料金プラン」
Basic
1か月:518円
1年:3,002円
Premier
1か月:1,644円
1年:10,644円
「利用可能なハードウェア」
PC(Windows / Mac)
※Macには一部制限あり
「タイトル数」
Basic:280以上
Premier:330以上
※DLCなどを含む
EA Access
「料金プラン」
1か月:518円
1年:3,002円
「利用可能なハードウェア」
PS4
Xbox One
「タイトル数」
80以上(PS4とXbox Oneでラインナップに差異あり)
「エレクトニック・アーツ(以下EA)」が提供するサブスクサービスはPC向けの「Origin Access」とXbox OneとPS4向けの「EA Access」の2つのサービスが展開されています。
「Origin Access」の「Basic」プランと「EA Access」は、EAの新作を発売前に10時間先行トライアルプレイ出来たり、ストアからの購入価格の優遇を受ける事ができるのが魅力。
さらには、名作ゲームタイトルが揃っている「Vault」が遊び放題の特典も受ける事ができる。
1年プランだと1ヶ月あたり約250円程でプレイし放題という料金設定も嬉しいところではあるが、「EA Access」の場合はオンラインマルチプレイを楽しむ為には「Xbox Liveゴールド メンバーシップ」や「PlayStation Plus」への加入が別で必要になる。
Origin Accessの「Premier」プランの特徴は、「Basic」プランで時間制限のあった先行トライアルの制限がなくなり、「Vault」タイトルのラインナップも豪華になる。
EAのタイトルには人気の高い「FIFA」シリーズや「STAR WARS」シリーズ、「バトルフィールド」などがあるので「Premier」プランでもファンの人なら十分に元が取れるくらい遊べるでしょう。
Xbox Game Pass
「料金プラン」
Xbox Game Pass for Console
1か月:850円
Xbox Game Pass for PC (Beta)
1か月:425円
Xbox Game Pass Ultimate
1か月:1,100円
※2020年4月末現在,Ultimateとfor PCは初月のみ100円
「利用可能なハードウェア」
Xbox One
PC(Windows10)
「タイトル数」
150以上
「Xbox Game Pass」は2020年4月14日にスタートしたばかりの「Microsoft」が提供するサブスクサービス。
プランはXbox One向けの「Xbox Game Pass for Console」とPC向けの「Xbox Game Pass for PC (Beta)」、そのどちらでもプレイ可能な「Xbox Game Pass Ultimate」の3種類がある。
どのプランでもゲームプレイし放題で、ストアでの優遇は受ける事が出来るが、「Xbox Game Pass Ultimate」には「Xbox Live Gold」も含まれているのでオンラインマルチプレイを楽しみたい人はこちらがオススメ。
ゲームタイトルはハードな表現が多いタイトルが多くある印象だったので大人向けのサービスのイメージが強い。
PS4で人気の高い「龍が如く」シリーズは「YAKUZA」シリーズとしてラインナップにのっていたりするので、タイトルの違いを見るのも面白い。
Humble Choice
「料金プラン」
Lite
1か月:US$4.99
1年:US$44.99
Basic
1か月:US$14.99
1年:US$134.99
Premium
1か月:US$19.99
1年:US$179.99
「利用可能なハードウェア」
PC(Windows / Mac / Linux)
「タイトル数」
90タイトル以上(Humble Trove)+毎月10本前後から最高9本選択(カタログ)
「Humble Bundle」が提供するサブスクサービス「Humble Choice」は2015年にスタートした「Humble Monthly」を2019年にリニューアルしたサービス。
プランは「Lite」「Basic」「Premium」の3種類で共通サービスとして、90タイトル以上の久作タイトルを自由にダウンロード出来る「Humble Trove」とストアでの10〜20%OFFの優遇の2点。
プランによる違いは毎月変わる「カタログ」からプレイ出来る数です。
大作や過去の名作、インディーズなど10本程のセットが毎月出るがここから入手出来るのが「Basic」が3タイトル、「Premium」が9タイトルと変わってくる。
1番月額の安い「Lite」では入手不可。
様々なタイトルを遊べるが、日本語版がなかったりコアなインディーズが多かったりするのでちょっとマニア向けサービスかもしれない。
Apple Arcade
「料金プラン」
1か月:600円
1年:6,000円
※登録後の1か月は無料トライアル期間
「利用可能なハードウェア」
iPhone
iPad
iPod touch
Mac
Apple TV
「タイトル数」
100以上
iPhoneやiPadでおなじみの「Apple」がApp Store経由で提供するサブスクサービス。
プランは月額と年額の2つのみと非常にわかりやすい。
加入すれば全てのゲームを遊べてApple IDのファミリー共機能を使って6人まで共有して遊べるのも魅力的。
100本以上あるタイトルはAppleが独占している新作タイトルが多いので毎日違うゲームをプレイすることもできる。
スマートフォン向けのゲームによくある他のサービスに促す「広告」やゲームを有利に進める為などの「ゲーム内課金」は廃止されているのも特徴の1つ。
iPhoneで進めたゲームを家のMacBookで続けてプレイしたりとデバイスに縛られずに様々なシーンで楽しめる。
ゲームジャンルもアクションやパズル、RPGなどの定番タイトルからプレイする事でリラックス出来るようなユルめのタイトルまで多岐に渡る。
しかし、Bluetooth対応のコントローラーを使うことで本格的に遊ぶ事もできるので楽しみ方は千差万別。
スマホでよくゲームをする人は是非とも体験してみて欲しいサービスです。
GeForce NOW Powered by SoftBank
「料金プラン」
1か月:1,800円(税抜)
※正式サービス開始から2020年7月末までは、全ユーザーの月額料金が無料。
さらに事前登録者は、無料期間終了から半年間の月額料金が半額。
「利用可能なハードウェア」
PC(Windows / Mac)
Androidデバイス
「タイトル数」
対応タイトルは400以上(別途購入の必要あり)
去年の年末頃から話題になっている、GPUで有名な「NVIDIA」と「ソフトバンク」が協業して2020年6月に提供開始予定のクラウドゲーミングサービス。
このサービスの1番の特徴はNVIDIAのGPU仮想化システムを使って、ゲームデータ処理をサーバーで行いストリーミング配信としてゲームをプレイ出来るのでハイスペックな機器を用意する必要がなく、高負荷なタイトルでもスマホでもタブレットでも遊ぶ事が出来る点。
他のサービスと比べて月額基本料金は少し割高でゲームタイトルごとに別途購入が必要な点や、所持しているゲームが全てクラウド化出来ないなどのデメリットはあるが、家のPCで遊んだゲームをそのまま出先でもスマホで続けて遊べるメリットはかなり大きいと感じる。
このサービスに魅力を感じる人は多いと思うので、気になる人は是非とも試して頂きたい。
Project xCloud
Microsoftが「Xbox Game Pass」と並行して展開するサブスクサービスの「Project xCloud」はクラウドゲーミングサービス。
すでにアメリカやイギリス、韓国では2019年に提供スタートしている本サービスは2020年中に日本、インド、カナダ、などに拡大される予定なので日本で体験するのはもう少し先になる。
「Project xCloud」では所有しているXboxのタイトルをダウンロード時間なしでAndroidスマホやタブレットで場所に縛られずにプレイ出来る。
将来的にはWindowsにも対応予定らしくコントローラーでのプレイも出来るなど様々なプレイ環境を構築していく予定もあるとのこと。
すでにXbox Oneの3,500以上のタイトルと開発中の1,900以上のタイトルがxCloud上で稼働しているとのことと将来的にはXbox Game Passとの統合・連動の可能性もあるようなので更に満足出来るサービスに発展していくと期待出来る。
Stadia
Googleが世界中に保有しているサーバーを活用したクラウドゲーミングサービス。
海外14ヵ国で展開されているが日本でのサービス展開は未定。
プランとしてわかっているのは無料の「Stadia Base」と有料の「Stadia Pro」の2種類。
月額基本料金とは別にタイトルごとに購入の必要もあるが、Proでは無料配信されるタイトルもあるとのこと。
徐々に展開されているタイトルも増えてきているので今後のサービス展開に期待したい。
私も知らない間にかなりのサブスクサービスが展開されていたので、驚きました。
スマホ回線の「5G」の普及や家のネット回線の高速化も進んでいるので、これから先の時代はクラウド管理でどこでもどんなデバイスでもゲームを楽しめるようになりそうで今から楽しみで仕方ないです。
クラウドゲーミングをフルで楽しむ為には通信回線は高速回線を用いた方がオススメです。
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