インターネットの仕組みはとてもカンタン!世界とつながるワケ

インターネットの仕組みはとてもカンタン!世界とつながるワケ

 インターネットが便利なものである事実は、毎日使っている方なら誰もが知っています。
しかし、インターネットがどのような仕組みで動いているのかを考えると、多くの方が悩んでしまうのではないでしょうか。

生活に溶け込んだ身近なアイテムは、そうした謎に満ちています。
蛇口をひねると水が出る理由も、電子レンジで食べ物が温まる理由も、よく考えたら魔法みたいではないかと気づくでしょう。
今や一般人に欠かせないものとなった、インターネットも同じです。
パソコンは基本ソフトを中心とした進化により、仕組みを知らなくてもインターネットを使える環境整備に成功しました。

ですが、仕組みを知った上でインターネットを使えば、多くの恩恵を受けられるでしょう。
それはトラブルが起きた時に解決しやすいだけでなく、より有効な使用法にもつながることを意味しています。
この記事では、インターネットの仕組みについて、幅広い世代が感覚的に詳細をつかめるように解説していきます。

インターネットの仕組みはとてもシンプル

 インターネットの仕組みを知るためには、多くの単語や歴史を知っていたほうがわかりやすいです。
しかし、それを順番にやっていけば、頭がパニックになってしまうかもしれません。
そこで、ひとまずは気軽にインターネットの仕組みを「イメージで理解できる」ように進めていきます。

インターネットでイメージするものは何か

インターネットと聞いて、イメージするものは人によって違います。
検索エンジンのGoogleやYahoo!である人もいれば、行きつけのウェブサイトである人もいるでしょう。
仕事にしている人ならもっと専門的な用語を思い浮かべるかもしれませんし、まるで知らなければ「世界とつながることができる何か」というぼんやりとした理解かもしれません。

でも、これらの認識について、実は「世界とつながる何か」こそが本質に近いのです。
もともと、パソコンは回線と接続しなければ、その1台で完結します。
他から情報を持ってくるなら、DVDだとかUSBメモリだとか、持ち運ぶための道具が必要になるでしょう。

インターネット通信の始まり

それでは手間が掛かるので、コンピュータのデータの特性を活かしたいと考えます。
有線でつなげば、お互いのパソコンのデータをやり取りできますね。
今はもう懐かしいゲームボーイなどは「通信ケーブル」で対戦プレイができましたが、この思想と中身は同じです。

この状況では、1台と1台が有線でつながっているだけ。合計2台がデータのやり取りを可能にしているに留まります。
では、さらにつなぐ相手を増やしたいと考えたら、どうするか。

項目の名前どおりに、単純なのです。深く考える必要はありません。
家に食べ物がなかったら、買い出しに行くでしょう。
スーパーマーケットやショッピングモールに行けば、何かしらの食べるものは手に入りますね。

通信システムについても、似たような思想になりました。
各家庭のパソコンの回線を「サーバー」につないで、お互いの情報をやり取りできるようにしました。
ひとつの情報コミュニティとしてのネットワークが完成です。

インターネットは次々に広がる

あちこちにネットワークができあがります。
始めはご近所に留まっていたものが、ひとつの校区に広がるでしょう。
もっと情報がほしいなら、さらにまたいで市内全域までカバーします。
そうやって「もっと広く」を突き詰めると、ひとつの自治体からふたつの自治体へと拡大していきます。

ネットワークはもともとデータのやり取りをするためのものですから、無茶に大きくする必要はありません。
極端な話、10人分の情報をやり取りするご近所のネットワークが1,000個あるのと、1,000人分の情報をやり取りする市内のネットワークが10個あるのとでは、処理する分量は単純計算で変わらないわけです。

このため、スーパーマーケットやショッピングモールは、ある程度大きくなったらお互いの情報を交換するようになります。
無理して自分の店舗を大きくしなくても、情報はどこからでも集めることが可能です。

インターネットの仕組みの根幹は「つながり」

すると、ネットワークを作っているのは、自分が住んでいる都道府県だけではありませんでした。
お隣の県のスーパーマーケットとつながって、さらにはお隣の国のショッピングモールとも連絡網を作って、網は世界中に広がります。

こうして生まれたのがインターネットです。
思想としては、ちょっと行きつけのスーパーまでにお米やお菓子を買いに行く感覚で、世界のあらゆるところに歩いていけるわけです。
情報は各地でリレーされていますから、物流さえ生きていれば、スーパーの食料品がなくなることはありません。

今回は、スーパーマーケットやショッピングモールといった物流でたとえ話をしましたが、人脈に置き換えてもわかりやすいですよ。
誰々さんと知り合いたいと思っても、海の向こうだとなかなか会えません。
なので、近所に住んでいる顔役の人に、どうにか紹介してもらえないかと頼みます。

顔役の人も忙しいですが、お金をもらったら「よしわかった、紹介してあげよう」と請け負います。
すると、すぐに求める地域の顔役に話をつなぎ、ぜひとも親しくなりたいと思っていた人と引き合わせてくれるのです。
この顔役が、いわゆる「インターネットプロバイダ」さんであり、「サーバー」さんなわけですね。
なんとなくイメージが湧いたでしょうか。

もうひとつ言えば、Google(グーグル)のような検索エンジンは「物知りなおじいさん」みたいなものだと想像してみてください。
顔役の人だって、私たちが正しく情報を伝えないと、どこに連絡を取ればいいのかわかりません。
でも、おじいさんに「こういうのを探しているんですけど」と伝えれば、顔役に考えられる情報を尋ねてくれるわけです。
これによって、世界中の何かについて、知ることができるんですね。

インターネットの仕組みとは、こうした「シンプルの積み重ね」なのです。
でも、インターネットの仕組みがシンプルだからといって、簡単にできあがったわけではありません。
いろんな道のりをたどって、ここまでやってきました。

インターネットの歴史からも仕組みのルーツを学ぼう

インターネットは、1990年代からその知名度を急激に上げました。
これは、家庭用コンピュータでも使いやすい基本ソフト(OS)が開発され、世界中で販売された点が大きく寄与しています。
Windows95の登場は、そうした出来事のブレイクスルーとして記録されるべきものです。

しかし、インターネットの思想そのもの、仕組みの設計自体はそれより前から進んでいました。
技術的な歴史でいえば、1960年代のパケット通信の研究までさかのぼります。
当然、そのころには統一した規定などありません。多種多様な通信プロトコルが使われました。

おっと、ここで「通信プロトコルとは何だろう?」と思っていただけたら幸いです。
インターネットの歴史を知る上で、どうしても「重要」でありながら「障害」となるのが、この独特な用語です。
そのため、本稿では単語の詳しい説明は後段にゆずり、常識的な範囲内でわかりやすく解説する方法をとりますね。
なので、先ほどの説明は「いろいろな決まりに沿った通信が行われた」と解釈してもらえればと思います。

インターネットの概念の誕生

インターネットは世界中を包み込む統一された形式ですが、先に書いたように、インターネットの「種」が作られたころは、まだ統一された規定も何も存在しませんでした。
これでは、世界を網の目のように覆うのは不可能です。
日本語だけでは、すぐに言葉が通じなくなるのと同じですね。

しかし、1980年代に入り、少しずつこれらの情報の通信の標準化が進みました。
すでに、教育機関における文献や論文の共有としてネットの概念は始まっていましたが、これらをつなぎあわせる発想として、インターネットの考え方が生まれます。
当初は研究機関で限定された使い方でしたが、いずれは機関を超え、さらに国境を越え、世界中でネットワークを結ぶことも可能であると理論上は考えられました。
「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」システムの発明は、その考えを一気に現実のものへと近づけます。

よく、インターネットのウェブサイトのアドレスに、「www」という文字がついていますよね。
あれこそがワールド・ワイド・ウェブです。
ウェブサイトの「ウェブ」はここから取られています。
文字通り、世界をクモの巣状の網で包み込むイメージですね。

インターネットは多くの分野に革命を起こした

そうして、1990年代に入ると、電子メール(e-mail)が一気にその存在感を増します。
従来の手紙が国内でも数日、国外だと1週間か、それどころか不着の問題もあったところが、一瞬で届くようになる。
コンピュータの技術も進歩に進歩を続け、扱えるデータ量は毎年のように爆発的な増え方をしました。

家庭で使う「パーソナル・コンピュータ」が、もはや冷蔵庫よりも安い価格で手に入る「パソコン」として常識的なアイテムになります。
それと並行して、インターネット環境は次々に整備が進みます。
当初は電話回線を使っていたものが、インターネットのデータ通信を行う光回線まで進化していくのです。

2000年ごろのサービスと2020年ごろのサービスを比べたら、提供している通信速度は1,000倍近い差が生まれます。
それまで専門家しか知らなかったような知識に、誰もが簡単にアクセスできるようになります。
こうなると、もう「知識人」のあり方さえ変わってしまいますよね。

インターネットのこれからについて

インターネットについての面白い試算があります。
1993年の時点でも、いわゆる双方向の電気通信を使った情報の授受は行われていました。
しかし、この時のインターネットが占める割合は、わずか1%に過ぎなかったのです。

にもかかわらず、7年後の2000年には51%にまでふくれ上がりました。
もはや、この時点で「パソコン通信」という単語は過去のものになりつつあったといえますね。
さらに7年後である2007年に調査すると、97%以上の情報がインターネット経由でやり取りされたのです。
英文ですが、資料は以下の通りです。

もはや世界にとって、インターネットはなくてはならないものになりました。
大容量の情報を扱えるスマートフォンが広く普及したからには、「インターネットをしていないほうが珍しい」とさえ表現できるでしょう。

そのうち、インターネットは想像されている以上の使い方をされるようになるかもしれません。
前段において、インターネットの仕組みは地域の顔役に、検索エンジンは物知りなおじいさんにたとえました。
コンピューターが発達し、情報の伝送手段も技術的に進歩した今となっては、顔役は会社を作ってたくさん従業員を雇っているし、おじいさんも証券取引所のような大掛かりな施設をつくって、無数の弟子に運営を任せているようなイメージになるかもしれません。

それでも、インターネットの仕組みの基本は変わりません。
誰かが知りたい、誰かが困っている、それを解決するためのシンプルな手段がある。
インターネットが生まれた歴史の始まりはそこにあり、今なお成長を続けている根幹の部分にも、そうした利他の精神が息づいているんですね。

インターネットの仕組みに関する主な単語を知ろう

インターネットを利用しようと考えると、見慣れない横文字が飛び込んできた。
そんなご経験はありませんか。
基本の言葉だけでもわかっていれば推測できますが、ひとつもわからないとお手上げです。

そこで、ぜひとも簡単な単語だけでも覚えて、インターネットサービスを選ぶ際の武器にしましょう。
誰もが多くの知識を得られる時代になったからこそ、どの知識に効率良く触れるかが今後の重要な課題になります。
以下に挙げる単語は、そうした「厳選された」内容になっていますので、ご安心ください。

インターネットサービスプロバイダ

世間ではよく「プロバイダー」と言われるものです。
今回はWikipediaの表記に沿いました。
最後の長音符はあったりなかったりですが、技術者の人ほど省略する傾向にありますね。

プロバイダは、私たちにインターネットに接続するサービスを提供してくれます。
私たちはインターネットに接続させてくれたお礼として、初回の契約料金や工事費、それに毎月の利用料金を支払うわけです。
前段では「地域の顔役」としてたとえ話をしました。もしお読みになっていなかったら、ぜひ読んでみてくださいね。

ウェブサイト

ウェブサイトはワールド・ワイド・ウェブ(WWW)にあるウェブページの集まりのことです。
ワールド・ワイド・ウェブは前段で簡単に触れましたが、世界的に統一された規則のようなものですね。
その思想に沿って作られたことで、情報へのアクセスが容易になったわけです。

そんな「ウェブ(網)」上にあるから、ウェブサイトということです。
ウェブサイトには「会社紹介」や「事業内容」だとか、個人のページなら「自己紹介」の部分もあるかもしれませんね。
なので、これらを総称してウェブページと呼称します。

よく使われている類語は「ホームページ」ですが、実はこれは誤用なんです。
本来は「最初に表示されるホームに設定されたウェブページ」がホームページ、と簡潔に説明できます。
でも、なんとなくみんな「マクドナルドのホームページ」なんて言い方で通じますよね。
このため、現在は問題なくホームページも類語として扱われています。

インターネットブラウザ&サーバー

「ウェブブラウザ」、あるいは単に「ブラウザ」とも呼ばれます。
昔からパソコンをやっている方にとっては、「インターネットエクスプローラー(Internet Explorer)」がもっとも馴染み深いブラウザになるでしょうね。
ウェブサーバーに接続して、ウェブページを表示するためのソフトウェアになります。
現在はGoogle ChromeやMozilla Firefox、それにSafariといったブラウザが主流として使われています。

こうなると、「サーバー」も気になるでしょう。
サーバーは、あるいは「ウェブサーバー」と呼ばれますが、顔役であるプロバイダが使っている大切な機械と思ってください。
このサーバーがあるから、私たちは大量の情報を通信することができるんですね。

逆に言うと、サーバーがちゃんと情報を変換してくれないと、私の多くが首を傾げるような内容しか表示されなくなってしまいます。
そういう意味で、サーバーは翻訳スキルのある腕利きの秘書のような存在ですね。

Wi-Fi&LAN

Wi-Fiって、よく聞きますよね。
スマートフォンを利用している人は当然聞いたことがあるでしょうし、お笑い芸人のメイプル超合金さんがネタの中で「ここWi-Fi飛んでんな」などというセリフを使っています。

実はこの言葉、ホッチキスやシャープペンなどと同じで、登録された商標である固有名詞なんです。
なので、「Wi-Fiは無線LANに関連した登録商標であり、無線LAN規格の1種である」というのが、単語の説明になりますね。

では、無線LANの説明もする必要があるでしょう。
これはシンプルで、「無線のLAN」です。
そして、LANは「ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network)」の頭文字を取ったものになります。

これは英語の名前からも類推できる通り、企業や家庭の中だけで使われるコンピュータのつながり、すなわちネットワークを示した言葉です。
昔はそれぞれ線でつながなければいけない、大変な作業でした。
通信範囲もそんな「有線LAN」が可能なところに限られましたが、今は無線通信の発達によって、非常に広い範囲を「ローカル・エリア」に収められるようになりました。

しかも、昔の無線LANは安定性が低く、速度も遅かったのですが、今のWi-Fiはそんな感じがまるでありませんよね。
これも技術の進歩がもたらした、小さな通信革命といえます。

通信プロトコル

通信プロトコルは、かなり専門的な話になります。
しかし、通信プロトコルの一種である単語を話すと、「ああ!」と納得できるかもしれません。
なぜなら、そこには「HTTP」や「FTP」を含むアプリケーション層があり、「イーサネット」や「トークンリング」といったデータリンク層も存在するからです。

その上で、通信プロトコルをより日本語としてわかりやすくするなら、「通信規約」になるでしょう。
これら通信プロトコルが確立されたために、世界のネット網はつながることができているんですね。

IPアドレス

IPアドレスは、よく住所にたとえられます。
本来の住所というと、ウェブページのアドレスを連想しちゃいますよね。
でも、概念として住所に近いものといえば、このIPアドレスがより似ているんです。

IPアドレスといえば、「192.168.0.1」などといった数字の並びです。
これらの数字によって、「この端末から受け取ったリクエストだったな」と情報は判断するわけです。
自分が検索したのに、間違った人のところに結果を持っていかれたら困りますもんね。

なお、IPは「インターネット・プロトコル(Internet Protocol)」の略です。
前の項目で挙げた通信プロトコルの一種で、現在のインターネットで主流になっているものですね。
先ほど数字の並びでIPアドレスの代表例を示しましたが、情報量の爆発的な増加に対応するため、さらに複雑なアドレスの記述形式への変更が主張されています。

ルーター&モデム

プロバイダーと契約すると、ルーターやモデムといった言葉を目にすることになります。
姿かたちも似ているし、何が違うのかわからない。
こうした悩みもあるでしょう。

実はそれぞれ役目が大きく違います。
モデムは「異なる信号を変換する」。ルーターは「複数の機器をネットに接続する」。
信号機と交差点に立つおまわりさんくらいの差があるわけですね。

現在では光回線の普及率が上がってきているため、モデムの代わりに「光回線終端装置」が増えてきています。
外見は似ていますが、内容としては別物になります。

インターネットの仕組みまとめ

インターネットの仕組み、それができあがった歴史、および仕組みを支える基本の単語について解説しました。
とりわけ仕組みの部分についてのイメージが得られれば、誰かに教えるにしても、これからインターネットサービスに触れるにしても、役立つ場面は多いでしょう。
ぜひとも今回触れたインターネットの仕組みに関するイメージを土台として、さらに新しい分野へと進んでいってください。
インターネットが、その先へも連れて行ってくれますよ。