光回線とケーブルテレビはどっちがオススメ?速度が違うのはナゼ?詳しく解説!

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「光回線とケーブルテレビ、どっちが自分に合うのかわからない」

「回線選びで後悔したくない」 

引っ越しなどで困る回線選び。どれが合っているのかわからないですよね。

一般的にケーブルテレビは遅い・光回線のほうが断然オススメと言われますが、本当にそうなのでしょうか?

光回線とケーブルテレビを選ぶコツは、利用目的。生活スタイルによって適した回線が違います。

わからずに選んでしまうと、速度が遅い・料金が高かったなど後悔することも。

安くはない回線選び。後悔しないために、光回線とケーブルテレビの違いを知っておきましょう。

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インターネット回線の種類

インターネット回線には種類が複数あり特徴もさまざま。まずは固定回線とモバイル回線について説明しますね。

固定回線は自宅など屋内で利用するインターネット回線のこと。電柱から自宅内に有線を繋げることでインターネットが利用できます。

モバイル回線は無線のインターネット回線。一般的に「ポケットWi-Fi」と呼ばれています。

固定回線の代表的なものとして、光回線とケーブルテレビ(CATV)があります。

光回線とケーブルテレビのインターネットの違い

光回線の仕組み

光回線は、光ファイバーを活用してデータ送信するインターネット回線のこと。光ファイバーは、ガラス素材や樹脂素材に光を反射してデータを送るケーブルのことです。

光ファイバーは光で通信を行います。一度に多くのデータを送信できるうえ、速度も速いため自宅でビデオ通話や動画視聴など大容量通信をストレスなく楽しめます。

これが、光回線は通信が安定していると言われている理由です。

配線

光回線はFTTH方式。

光回線はFTTH「Fiber To The Home(ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)」とも呼ばれています。簡単に説明すると、「直接家に光ファイバーを引き込む」ということです。

光を点滅させて情報を伝達させる光信号を使うことにより、高速で大容量の通信が行えます。

設備

光回線を利用するには開通工事が必要です。工事には立ち会いが必須とする会社がほとんどで、工事の日程調整をしなければなりません。工事費もかかりますし、開通までに約1ヶ月から2ヶ月かかることもあります。3月から4月は引っ越しシーズンで申し込みが多いので、なるべくはやく申し込みましょう。

しかし、既に光コンセントが設置されていたり現在フレッツ光から他の光コラボのサービスに乗り換える場合は工事が不要です。

光コラボとは、NTT東日本とNTT西日本がプロバイダー携帯キャリアなどの事業者に対して独自のサービスをつけて提供する光コラボレーションモデルのこと。代表的なものとして、auひかりやドコモ光があります。光コラボはフレッツ光と同じ回線。そのまま同じ回線を利用できるので工事が不要なんです。

ケーブルテレビの仕組み

ケーブルテレビはケーブルテレビ局が提供しているサービス。専用のケーブルでサービスを有料で提供する事業のことです。ケーブルテレビではJ:COMが有名ですね。

ゴルフや動物などの地上波では観られない専門的なチャンネルがたくさん視聴できます。有線なので回線が安定しており、山岳地帯や高層ビルが立ち並ぶ地域でも安定してテレビ視聴可能。

配線・設備

ケーブルテレビはFTTN方式。正式名称は「Fiber To The Nodel(ファイバー・トゥ・ザ・ノード)」です。

光ファイバーと同軸ケーブルを併用しており、エリアごとに設置した分配器まで光ファイバーを利用し、分配器からは同軸ケーブルを利用して各家庭まで回線を繋げています。

同軸ケーブルは電気通信に使われるケーブル類の一つ。主にテレビの信号を受信する目的として使用されます。FTTN方式は、ケーブルテレビと同じケーブルでインターネットを利用します。

ただ、ケーブルテレビ回線は上り速度が遅いため、動画や画像をインターネットへ投稿する場合、アップロードに時間がかかります。ですから、日頃からSNSなどに動画や画像を投稿する人にとっては、ケーブルテレビの回線は遅いと感じます。また、同軸ケーブルはノイズが入ることも速度の遅さの原因です。

インターネットの速度の違い

光回線の多くは最大1Gbpsの速度サービスを提供しています。また、最近では10Gbpsまでの最大通信速度を提供する会社も増加傾向に。より高速でストレスなくインターネットが楽しめます。

ケーブルテレビの場合、光回線よりも速度は少し遅め。ケーブルテレビ会社であるJ:COMでは最大320Mbpsの通信速度サービスを提供しています。

しかし、最大通信速度はベストエフォート型がほとんどです。ベストエフォート型とは最大通信速度に近づける最大限の努力をするという意味です。ですから、常に1Gbpsが出るとはかぎりません。最大通信速度が出ない要因は、夜や休日などインターネットの利用が増え回線が混雑するなどが挙げられます。例えば、最大通信速度が1Gbpsだと実効速度はおよそ60〜100Mbpsほど。

また、通信速度は上りと下りでも異なります。下りはダウンロード、上りはアップロードに必要な速度と覚えてください。動画視聴をするなら下り25Mbps以上の通信速度が望ましく、SNSへの動画投稿なら上り10Mbps以上の通信速度があると安心です。

ケーブルテレビでも光回線はある?

ケーブルテレビのインターネット提供方法は2通りあります。

先程お伝えしたFTTN方式のほか、同軸ケーブルのみを使った回線があります。FTTN方式は光回線と同軸ケーブルを組み合わせた回線です。

光回線と同軸ケーブルの違いは光信号を使うか電気信号を使うかという点。同軸ケーブルは電圧を流すことでデータのやりとりを行います。電気はほぼ同じ速さですが、光回線に比べて電圧の高低スピードが遅いため、データ量が少なくなります。

同軸ケーブルについて以下の記事で詳しく説明されています。

ネット回線で使われるメタルケーブルの種類と仕組み・構造を解説

インターネットを利用するシーンに合わせて選択

光回線は、インターネットを上りも下りも頻繁に利用する人にオススメ。長時間動画視聴やファイルのアップロードを頻繁に行う人は光回線の契約が適しています。

常に速度が安定してほしい人、ほぼ毎日インターネットを利用する人には光回線がピッタリです。

ケーブルテレビは地域密着の事業がほとんどです。そのため、契約すると地域密着の番組を視聴できます。また、ケーブルテレビは地上波以外のたくさんの専門チャンネルが視聴可能です。インターネット利用はときどきというのであれば、ケーブルテレビが提供する通信速度で充分です。

ただし、ケーブルテレビは地域限定で提供していることがほとんど。そのため、お住まいの地域が対象内かどうか確認しておきましょう。

まとめ

光回線とケーブルテレビでは、インターネットの通信方法が異なります。

ケーブルテレビはテレビ受信と同じケーブルをインターネット回線に使用したFTTN方式。上り速度が少し遅いので、自宅で画像や動画をアップロードする人は遅いと感じるかもしれません。しかし、インターネットの使用頻度が低く普段はテレビを観る時間が長い人にはケーブルテレビのインターネットサービスがオススメです。

光回線はFTTH方式。光ファイバーで一度に大容量のデータを高速で通信できます。上りも下りもケーブルテレビより速く、ファイルアップロードや動画視聴などほぼ毎日インターネット利用する人は光回線を契約がオススメ。最近は最大通信速度10Gbpsのサービスを提供する会社も増えています。

自身の生活スタイルに合った回線を選んでくださいね。

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